2021.9.24UP
おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~インド~〉
世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。まだまだ外食も旅行も思いっきり楽しめるわけではありません。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。
第12回は “インド”です。インドの人口は約13億6641万人で世界2位。そしてインドといえばカレー!カレーといえばインド!ターバンを巻いたインド人が、レードル(おたま)でカレーをすくっているイメージありませんか?でもそのイメージ、いろいろ違います。
まず、インド人男性で頭にターバンを巻いているのは「シーク教徒」のみ。シーク教徒は人口の約2%ですので、決して多いとは言えない人数です。どうしてインド人=ターバンのイメージがついたかというと、シーク教徒は商才に富み、貿易の仕事をしている人や銀行家が多く、外国人と接する機会が多かったから。そして商店を営む人が多く、人目に触れやすかったからなどと推測されるそうですよ。
そして、カレー。日本人が大好きなカレーはいわゆるインドカレーではなく、ルウを使ったカレーであることは随分知られてきました。そもそもインドにはカレー粉という粉はありませんし、カレーという料理はありません。インドがイギリスの植民地だった頃に、インドのスパイスをイギリス人がミックスしてカレー粉を作ったとされているんです。そのカレー粉を使い、小麦粉でとろみをつけたものが明治時代にイギリスから日本に入ってきたそうです。そこから日本人の小麦粉のルウを使ったカレーはどんどん進化していき、インドカレーともイギリスカレーとも違う日本独自のカレーが発展し、定着したというわけです。
ではインド人は何を食べているのか。日本人の印象からすると毎食インドカレーなのです。インドでは、たくさんのスパイスを使って肉や魚や野菜、豆、を料理します。炒めたり煮たり蒸したりどんな調理方法にもスパイスは欠かせません。インド料理を食べ慣れない人からすると、どんな料理もスパイス味なので「全部カレー」と感じてしまうかもしれません。
日本の街中にいくつもあるインドカレーのお店。実はほとんどがネパール人やパキスタン人経営だったりします。(海外の日本料理店を中国人が経営しているのと似ていますね。)よく見ると、インド料理といいながらネパールやパキスタンの国旗が掲げてあったり、提供される料理もインド料理に限られていなかったりします。それでもインド周辺の国々の料理は似ているのもが多く、どれもとても美味しいのです。
インドのお話はまだまだ書き足りないので、次回もインドにします!
「鶏むね肉のタンドリーチキン」レシピはこちら
「タンドリーカジキ」 レシピはこちら
「ビリヤニ風炊き込みご飯」 レシピはこちら
参考:「外務省」HP
「農林水産省」HP
オフィシャルメンバー:滝野香織