用途別さつまいもの選び方

秋から冬にかけ、スーパーにはさまざまな品種のさつまいもが並びます。たくさん並ぶさつまいもを見ると、何がどう違うの?と選ぶのに迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。このコラムでは、用途別におすすめの「さつまいも」をご紹介したいと思います。

焼き芋にするなら?

【安納芋】

黄金に輝く果肉が印象的なさつまいもの王様といえば安納芋。さつまいもクリームとの違いが分からないほど、ねっとり食感とあふれる甘さは焼き芋にピッタリ。コロンとした可愛らしいフォルムも相まって絶大な人気を誇ります。本来の美味しさを存分に味わえる焼き芋におすすめのさつまいもです。

【シルクスイート】

まるで絹のよう!と思うような舌触りが忘れられない期待の新星ならシルクスイート。焼き芋にすると驚くほど甘くなります。採れたてはホクホクとした焼き上がりですが、熟成させるとねっとりした焼き上がりになるそうですよ。時期や貯蔵期間によって異なる食感が楽しめるところも特徴です。

お味噌汁にするなら?

【パープルスイートロード】

繊細な粉質とやさしい甘さが上品なパープルスイートロード(紫芋)はお味噌汁と相性バッチリ。他のさつまいもに比べ、甘さと水分が控えめですので具がたっぷり入ったお味噌汁におすすめです。紫芋特有の香りがなんともクセになりますよ。

天ぷらにするなら?

【紅あずま】

ホクホク食感と粉質で甘味も十分。通年で出まわっている知名度の高いさつまいも「紅あずま」は、基本的にどの調理にも合う万能くん。この上品味わいと王道感は、天ぷらにして食べるとその味のクオリティが実感できます。



料理別におすすめのさつまいもを紹介しましたが、実はさつまいもが1番美味しく食べられる季節は冬。「さつまいも=秋」のイメージが強く、全国で生産されるさつまいもの約40%のシェアを誇る鹿児島県のさつまいもは9~11月頃が旬です。ですが、食べることを考えれば「採れたてのさつまいも」が1番美味しいとは限りません。そもそもさつまいもは、収穫してから2~3ヶ月ほど貯蔵すると水分が抜け、さらに甘く美味しくなります。こうした理由から、11月~1月頃にさつまいもを食べるということが1番美味しいタイミングなのです!

たくさん品種がある「さつまいも」の調理法。生産地や収穫時期、貯蔵期間、そして調理法によって甘さや食感が変わるところがさつまいもの面白いところ。いろいろな品種を楽しんで、お気に入りを見つけてくださいね。



参考:なし

オフィシャルメンバー:小松 友子

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