2022.5.3UP
おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~モロッコ~〉
世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。外食も制限がつくのが当たり前になり、テイクアウトはだいぶ充実してきましたよね。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を食べて、旅行気分を味わいましょう。
第20回は “モロッコ”。アフリカ大陸の北西端の国、地中海を挟んだ対岸はスペインになります。モロッコやチュニジア、アルジェリアなど西方北アフリカをマグレブ地方と呼びます。モロッコ料理の代表であるクスクスとタジンは、マグレブ人(ベルベル人)の伝統的な料理。モロッコ料理はマグレブ料理とアラブ人の料理の掛け合わせですが、スペインを駆逐されたアラブ人も多くいたので、スペイン南部のアンダルシア料理のエッセンスも入っているのです。
モロッコの国土は、海・山・砂漠と自然形態の多様な国ですが、お料理に関してはそこまで多様を求めてはいないそうで、食べるものの種類は少ないのだとか。ちなみにモロッコはイスラムの食文化を基本にしているので、豚肉はあまり食べられておらず、牛肉・鶏肉・羊肉がよく食べられているそうです。モロッコ料理といえばスパイシーなイメージがあるかもしれませんが、辛さのような刺激的なスパイシーさはなく、どちらかと言うとマイルド。クミン・サフラン・パプリカ・シナモン・ターメリックが良く使われます。デーツやレーズンも料理に良く使うのだそうです。
モロッコ料理といえばタジン鍋。三角帽子のような独特な形が印象的ですよね。モロッコは水が少ないので、少ない水で蒸気を逃がさないように蓋をして使われることからあのような形をしています。私はタジンでつくられた羊肉のミートボールが大好き。タジン鍋調理が食べられるお店では「ケフタ」という料理名で食べられると思うのですが、牛肉のものが多いかもしれません。
そしてクスクス。世界最小のパスタと言われている粒状のもの。保存性と持ち運びのしやすさ、調理の時は野菜や肉から出る水蒸気で蒸し上げるという水の制限がある生活をする、遊牧民ベルベル民族の知恵の結晶です。
今回、マルチグリル部のレシピで紹介しているのは、モロッカンサラダ。角切り野菜をレモン・オリーブオイル・クミンでマリネします。クミンが入ると一気に雰囲気が変わりますよ。クミンと相性の良い羊肉のグリルも添えました。モロッコでは“ホブス”という平たいピタパンのようなパンが良く食べられていますが、日本ではなかなか手に入らないので、ピタパンやフラワートルティーヤと食べるのがオススメです。スーパーマーケットで手に入る材料で手軽にモロッコを楽しんでみてください。
・モロッカンサラダとラムのグリル
<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>
参考:「キッチンブック」WEB
「オリーブオイルをひとまわし」HP
オフィシャルメンバー:滝野 香織