二十四節気に合わせて心と体を整える“小満”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第121回は「小満(しょうまん)」です。

5月21日~6月5日頃の小満は、梅雨入り前で気候も穏やかな気候です。「万物の成長する気が徐々に強くなり、天地に満ち始める」という意味があり、秋に蒔いた麦の穂が育ち、農家が一安心できる時期だそうです。

 そんな今回のテーマは「もち麦」。もち麦とは、大麦の中でも「うるち性」と「もち性」があるうち「もち性」の麦を示します。お米にもうるち米ともち米がありますが、それと同じですね。もち麦の特徴は、うるち麦より水溶性食物繊維を多く含むこと。そして未だブームが冷めやらない「オーツ麦」との関係は、ずばり親戚程度です。大豆とインゲン豆、のような関係だそうですよ。

 

 もち麦の魅力には上記にある「もち性」となるなので、ポソポソしないこと。そして栄養素的な魅力は「発酵性食物繊維」です。発酵性食物繊維とは、ずばり腸内細菌のエサで。腸内細菌が発光性食物繊維を食べ、腸内細菌が食べた発酵性食物繊維が短鎖脂肪酸になり、全身に運ばれます。短鎖脂肪酸は、腸内を理想的な弱酸性へと導き、善玉菌が増えやすくなるとされています。またエネルギーを作り出す材料になり、細胞増殖に利用され、腸の粘膜を刺激して腸の蠕動運動を促進してくれる効果も期待できるのだとか。

腸活のスター選手といえばヨーグルトや納豆ですが、人によって合う・合わないがあります。さらに発酵食品の善玉菌は腸内に居座ることはなく、排便とともに体外に排出されてしまいますが、発酵性食物繊維はもともと腸にいる約1,000種類もの腸内細菌のエサになるのです。

 さらに「βグルカン」の健康効果も忘れてはいけません。「βグルカン」は一緒に食べたものの消化吸収を緩やかにし、糖質の吸収を抑える働きがあるとされている食物繊維。食後の血糖値上昇を抑える効果、「血中コレステロール値の正常化作用も期待できるのです。つまり、血糖値が気になる方におすすめというわけですね。

さらに血糖の急上昇を防げるので、ダイエット効果も期待できます。もち麦は膨らんでかさましするだけでなく、腹持ちが良いという利点もありますので、腸内環境が整うことに加え、ダイエットや美肌効果も期待できそうです。  

肝心の調理方法ですが、米に混ぜて炊く場合は、研がずに混ぜて浸水なく炊けるという手軽さ!スープの具にする場合は直接スープに入れるだけです。または20分ほど茹でておき、サラダなどにトッピングすることも可能。気軽に調理出来るので続けやすいのも魅力です。今回は毎日グリル部で「もち麦入りあさりと新ショウガの炊き込みご飯」と「落とし卵のもち麦スープ」のレシピを紹介しています。夏に向けてすっきりしませんか?

・あさりとしょうがの炊き込みごはん

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>

あさりとしょうがの炊き込みごはん

・落とし卵のもち麦スープ

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>




参考:「マルヤナギ」HP

   「ヤクルト中央研究所」HP

   「かわしま屋」HP



オフィシャルメンバー:滝野 香織

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