二十四節気に合わせて心と体を整える“芒種”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。

第122回は「芒種(ぼうしゅ)」です。

6月6日~6月20日頃、梅雨の時期になる芒種。

中医学の世界では、湿度の高い梅雨時期に余分な水分や老廃物が身体に溜まることで引き起こされる心身の不調を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。湿邪は水の邪気。今回は、ミントで湿邪をコントロールしていこうというテーマです。

 

ミントは数あるハーブの中で私たちに身近なハーブという気がします。例えばミントガムは、ミントがハーブであると認識する前から口にしていますよね。この身近なミントは大きく分けて2種類あります。

【ペパーミント系】

スーッとした清涼感とピリッとした刺激が特徴です。

【スペアミント系】

ペパーミントに比べると香りが穏やかで清涼感もきつくありません。スーッとした刺激より甘みのほうに特徴があります。料理にそのまま使われているのはこちら。

他にもアップルミント(甘みのある香り)や日本ハッカなどいろいろありますが、ミントは亜種も含めると、なんと3500以上の種類があるそうです。

それぞれの効果効能もご紹介していきますね。

【ペパーミント系の効果効能】

メントールという香りが主成分。血管の拡張、消化不良やのどの炎症を和らげる、気持ちを落ち着かせるといった効果が期待できます。近年の研究により、ミントポリフェノールという抗アレルギー作用物質が含まれていることがわかり、鼻の粘膜の腫れを抑えて花粉症の予防にも期待されているそうです。通説ですが、偏頭痛や虫歯、歯痛の痛みの軽減、不眠にも効果が期待できるようです。殺菌や防虫効果も優れているので、虫よけスプレーとしても使われます。

【スペアミント系の効果効能】

胃腸の働きを調え、頭をクリアにして集中力を高めてくれる効果が期待できるのがスペアミント系。口臭や乗り物酔いの予防にもおすすめです。実際、車に酔った時にミントタブレットを食べるとスーッとして気分がよくなることがあります。ほぼペパーミントと同じ効果効能があります。

 気分が落ち込んだり、身体がむくんだり、胃腸の具合も悪くなりがちな梅雨の時期。そんな時はミントの力をぜひ借りてみてください。お茶にして飲むのはもちろんも、生の葉を直接嗅いでも、精油でも、あの清涼感は気持ちがリフレッシュします。どんなことにも言えますが、効果効能を期待して摂りすぎるのは身体に毒です。ミントの精油は肌に合わないこともあるので、注意も忘れないでくださいね。正しい用法用量は、ハーブやアロマオイルの専門家に尋ねましょう。

 今回はお茶やケーキの添え物に留まりがちなミントの葉を料理に生かすレシピとして紹介しています。食欲の落ちるこの季節にぴったりなさっぱり味ですのでぜひお試しください。

・豚バラ肉とミントの炒めごはん

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>

参考:「HORTI」WEB

   「くらしとアロマ」WEB

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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