そうめん(素麺)って、いつからあるの?歴史や食文化が面白い!

日本の夏の風物詩でといえば「そうめん」。

お中元やお歳暮でも定番で、食欲のない日でもつるっと食べやすく重宝します。そんな普段何気なく食べているそうめんですが、その成り立ちや歴史って意外とわからなかったりしますよね。

今回は、そうめんに関する歴史や食文化を紹介していきます。



「そうめん」の始まりはお菓子?

そうめんが誕生したのは、およそ1700年前の中国・魏の時代とされており、日本では奈良時代に遣唐使が中国から持ち帰り伝わったといわれています。

当時は「索餅(さくもち)」と呼ばれ、餅米の粉をこねて細かく伸ばし、捻り合わせたお菓子の一種がそうめんの原型ともいえるものでした。庶民は食べることができず、宮中の位の高い貴族たちがよく食べていたそうで、「おもてなしの料理」や年中行事などの「特別な日のごちそう」でした。この頃は各地で形や食べ方が異なっており、まだ今のような統一された形ではなかったようです。



鎌倉〜室町時代に現在の形に発展!

現在のそうめん作りが始まり、形や作り方が形成されたと言われているのは、鎌倉時代の頃。

さらに室町時代には「索麺」や「素麺」の文字が使われるようになり、そうめん作りの職人がいました。文献にもよく登場するようになり、出てくる道具(はた、くだ、はし)も現在とほとんど同じです。とはいえ、まだ庶民が手軽に食べられるものではなく、寺院のおやつとして広がったそうです。



近世で庶民に親しまれるように!

江戸時代に入り、さらに盛んになるそうめん作り。

水車を動力とした製粉機が生まれ、今の製粉技術の基礎ができたと言われています。この頃から庶民もよく食べるようになり、江戸文化を受けて広がっていきました。江戸時代の料理書には「切り麦」「麦切り」と書かれており、今のような切り麺として親しまれていたそうですよ。



夏の食卓の定番、そうめんの歴史・食文化はいかがでしたでしょうか。

こうして歴史を振り返ってみると、思いも寄らない情報を知ることができますよね。食卓に登場する頻度が高くなるこれからの季節。ぜひ、そうめんの歴史を感じながらいただいてくださいね。



参考: 【ヤマリョウ】

    【揖保乃糸】

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