2022.12.1UP
米粉のすすめ
突然ですが今、私のマイブームは米粉です。グルテンフリーの食生活を実践しているので米粉が欠かせないのです。
米粉とは、文字通り米を粉末にしたもの。
粒子の大きさはメーカーや用途によって様々なので、パッケージや表示をよく見て、使い道に合った米粉を選びましょう。
米粉の歴史は古く、奈良時代にはすでに和菓子の材料として使われていました。うるち米(普段ごはんとして食べている米)を粉末にした上新粉、もち米から作った白玉粉がそれです。いわゆる通常の米粉はうるち米から作られていますが、上新粉と製法は同じでも粒子の細かさが違うので、米粉のレシピを上新粉で作っても失敗してしまいますので注意が必要です。
米粉には様々な特徴がありますが、小麦粉の代わりとして調理に使ったとき、1番感じるのは「軽さ」です。天ぷらも餃子も春巻きもお好み焼も、米粉で作ると軽い食感になり、食べ終わった後も胃がグッともたれるような感覚がないのです。その理由の一つが油の吸収率が低いこと。料理によっては小麦粉の半分くらいの吸油率になるそうです。さらに米粉は消化にも良いです。私は特に小麦を食べた後にお腹が重たくなってしまうので、米粉の代用は気に入っています。
また食料自給率アップにも貢献できます。現在、パンや麺に使われている小麦はほとんどが輸入。それに対し、米粉は国産100%のものが大半です。小麦の代用として米粉の存在がもっとメジャーになると良いですね。かつて米粉は小麦粉に比べてかなり高価だったのですが、昨今の世界情勢により、小麦粉はどんどん値上がりしていることもあり、米粉の値段は気にならなくなってきている印象です。
米粉は扱いやすいのも特徴。調理中、米粉はダマになりません。米粉にはダマの原因であるグルテンが含まれないからです。ダマにならないということは調理中のイライラも解消され時短にもなります。お菓子に米粉を利用する場合は、ふるいにかけなくてもOK。また、ベトベトしないので洗うときもさっと洗えます。また、酸化しにくいというメリットもあります。
米粉のデメリットとしては、小麦に比べて香りが物足りないこと。これはしかたないですね。そしてお菓子を作るとポソっとした印象になり、時間が経つと固くなります。しかし、それらはグルテンフリーの片栗粉を加えたり、レンジで温めることで解消できます。
今回は失敗しないスコーンのレシピを紹介しています。クリスマスを意識したスパイス風味のスコーン。米粉ならではの粒子の細かさで優しい食感も魅力です。是非作ってみてください。
参考:「日本米粉協会」HP
オフィシャルメンバー:滝野 香織