春から始める身体改革

 陰陽五行説における春は「デトックス」の季節。

冬に色々と溜め込んだものを排出し、新しい自分を再構築する季節なのです。

実際に冬眠した熊は春になって目覚めると、まず春の野草(山菜)を食べ、身体の不要な物を排出するのだそう。

春に苦みのある山菜を食べることは、美味しい春の味を楽しむだけではなく、生物としての正しい食事なのですね。

 春は新しい環境に踏み出す方も多いですよね。

新しい環境は、楽しみですがストレスもかかるもの。

ストレスに負けないようにするにはどうすれば良いでしょうか。

ストレスを感じやすい人はもちろん、自分はストレスを感じにくいと思っている人も要注意。

全くストレスがないのも良いとは言いきれないのです。

過剰なプレッシャーはやる気を低下させますが、逆に全くストレスがないと意欲は上がらず、最高のパフォーマンスを発揮できるのは適度なプレッシャーがあるとき。

これは生理心理学の基本法則なのです。

大切なのは適切にストレス対策すること。

自分を良く観察して、ストレスを感じると自分はどうなるか(イライラ、身体的な変化、クセ…)そして、その原因の傾向を探る(対人、季節、場所…)。

最後に自分の機嫌の取り方を知ることが大切です。大好きな人に会う、大声で歌う、美味しいものを食べる、という前向きなものばかりではなく「とにかく愚痴を吐き出す」といったものでも、要は自分がスッキリする方法をいくつか用意しておきましょう。

 春の身体改革にオススメなのは呼吸と姿勢を整えること。

「姿勢を良くして!」と言うと、胸を張り、腰を反らす方がいらっしゃいますが、姿勢を良くするとは、肩甲骨を背中の中心に引き寄せ、インナーマッスルに力を入れること。腰を反らしがちな方は、お腹を凹ます意識に変えましょう。

猫背や巻き肩の方は、背筋を伸ばすときに肩だけを後ろに回すのではなく、肩甲骨を背骨に引き寄せるのです。

そうすると胸骨が開き、深い呼吸をすることができます。

深い呼吸は精神を統一させたり、集中力を高めたり、イライラを落ち着かせたりと心の乱れを整えることができます。

深い呼吸で新鮮な酸素を身体のすみずみにまで行きわたらせるイメージをすると、リフレッシュにもなります。

ヨガも禅も呼吸を大事にしていますよね。姿勢の悪い人は呼吸も浅くなりがちなので、気が付いたときに腹筋・肩甲骨・呼吸の3つを整えてみましょう。

 春は心身ともにトラブルが多い季節。

未病のような体調不良も多くなります。

自分のことを良く研究して、自分の取扱説明書を知ると、この春はうまく乗り切れるかもしれませんね。

参考:東洋経済オンライン

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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