2019.11.11UP
おしゃれFOODIEがいく サラダチキン
FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。
そんなFOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「サラダチキン」をキーワードに紹介したいと思います。
2017年の世相を最も反映し象徴する食を選ぶ、ぐるなび総研が主催する「2017年の一皿」に「鶏むね肉料理」が選ばれていたことを皆さんご存知でしょうか。
鶏むね肉といえば低脂肪・高たんぱく・低糖質。肉体改造やダイエット目的で鶏むね肉を手軽に食べられる「サラダチキン」が注目を浴び、多くの人が口にしたのではないでしょうか。サラダチキンとは大手コンビニチェーンや肉加工品メーカーがこぞって出している鶏むね肉の加工食品の1つ。しっとり蒸された鶏むね肉が1枚真空パックされて売られています。ひとつ120g程度で100~130kcal。シンプルなプレーン味からハーブ、レモン味、カレー味、スモーク仕立てなど味のバリエーションも豊富です。もともとはサラダにのせる具材としての販売でしたが、コンビニで昼食を購入する女性が手軽に鶏むね肉を食べられると丸かじりを始めたことが火付け役となったそうです。
それを見た健康志向・肉体改造をしていた男性も便乗してかぶりつき、サラダチキンブームが巻き起こったというわけです。鶏むね肉が低脂肪・高たんぱくであるのは周知の事実。ダイエットや肉体改造で食べる食材として鶏むね肉やささみ肉のイメージは昔から根付いています。さらに疲労回復やアンチエイジングなど健康志向を目指す人たちにとって良いことずくめ。それなのに、これまで一部の人のみにしか注目されなかった1番の理由はその「固さ」にあります。加熱をするとどうしてもパサつくため食感が固くなってしまうのです。
そして味も残念ながら淡白。あまり美味しさを感じにくい風味なのです。それが調理方法の研究によって、しっとりとした食感が出せるようになり大躍進したのです。それでもまだ口溶けがあまり良くない…と指摘をされたものの、それが逆に「噛む」ことにつながり、ダイエット効果をもたらすと追い風になりました。
その後、「サラダチキンダイエット」という言葉が生まれ、サラダチキンを夕飯に置き換える短距離的ダイエットが大流行。筆者のような大食漢にはお置き換えダイエットは向きませんが、コツとしてはたっぷりの水と一緒にサラダチキンを良く噛みながら食べることだそうです。たんぱく質を取り入れながら摂取カロリーを減らせるという流れがダイエットに繋がるそうですが、せっかく高たんぱくを摂るなら野菜も一緒に食べて食物繊維をプラスすると良いですね。またはプロテインサラダのようにするのも◎。ノンオイルドレッシングや良質のオイルを使ったドレッシングでの味付けがおすすめです。
お家でサラダチキンをつくりたい…という方はジッパー付き保存バッグを使うと簡単に作れます。自分で作れば値段も安く、好みの味付けを楽しめます。置き換えダイエットのような極端な食べ方でなくても、いつもの食事に取り入れるだけで美味しく栄養価がアップできます。興味を持たれた方はぜひ挑戦してみてくださいね。