2019.11.13UP
ジワジワきている電気調理鍋とは?
「電気調理鍋」という調理器具をご存知でしょうか?
近年、各メーカーがこぞってリリースをしているためインスタなどSNSでも目にする機会が増えてきました。
電気調理といえば炊飯器を使った「ほったらかしレシピ」が一時期話題になりました。炊飯スイッチ一つで煮込み料理や焼き芋などが完成してしまうという手軽なものでしたが、電気調理鍋はそれをさらに一歩進めたもの。メニューに合わせて様々な調理モードをそなえ、ボタンひとつで加熱温度や時間などを最適に保ち調理を行ってくれるものです。
電気調理器の特徴とは?
では、電気料理鍋にはどのような特徴があるのかチェックしてみましょう。
■混ぜる機能
電気料調理器のすごいところは、商品によってはスイッチを押すだけで本当にすべてが完結してしまうところ。例えばカレーを作ろうと思ったとき、ルーを入れて混ぜるという作業が発生します。ところが混ぜる機能のついている調理器を使えば、その作業さえお任せできてしまうのです。スイッチ一つで完成するというのですから驚きですね。
■予約機能
具材を入れてタイマー予約をしておけば、お夕飯の時間に合わせて料理が完成します。お仕事をしてい人や他の作業で夕飯を作る時間があまりない人にとっては夢のような調理器具ではないでしょうか。
■圧力機能
こちらも機種によりますが、圧力機能がついている物でしたら圧力調理が可能です。これにより、早く食材を調理することが可能です。
料理があまり得意でない人や料理をする時間があまりとれないけれど温かくておいしいものを食べたいという人には、とてもいい調理器具だと思います。料理があまり得意ではない家族に食事の準備を手伝ってもらいたい時も、決まった食材を入れてスイッチをオンするだけなら簡単に手伝ってもらうことができますね。
電気調理器のデメリット
前述の特徴を踏まえた上で、私が思うデメリットもいくつか挙げてみたいと思います。
■メニューに依存してしまう
各社の調理器にはメニューボタンがたくさんあり、レシピ集もついているようです。ボタンひとつで完結するが故に、紹介されているレシピに依存してしまい、鍋調理のようには小回りが利かないように感じます。
■圧力機能は圧力鍋にはかなわない
圧力機能のある電気調理器とフィスラーやティファールなど人気の圧力鍋とを比較すると、圧力は専用器具の方が上です。高圧ならではの圧力機能を望むのであれば、電気調理器ではなく圧力鍋を買う方が断然おすすめです。
■料理好きな方は物足りないかも
ボタン一つで調理ができるのは確かに便利です。けれども、メニューお任せだとそれ以外のものを作りにくかったり調理工程を少し変えてみる工夫をしたりができなかったりします。これは、私を含め料理好きな人にとっては物足りなく感じるのではないでしょうか。
次々に登場する最新調理器具が発表される中で、一番重要なのは自分の生活スタイルや考え方に合っているかどうか。ものすごく便利なものが出てくる一方で、祖父母の時代に使っていた、例えばご飯を土鍋で炊くような、手間も時間もかかる調理器具が見直されたりするのはそういうことなんだと感じます。とはいえ、新しく登場する調理器具に調理家電、なるほどと思わされるものも沢山あります。100年後の調理スタイルはガラリと変わっているかもしれない、なんて考えるのも面白いですね。
参照:
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