毎日の料理に欠かせないキッチンツール。自分に合ったものを使うことで料理がよりラクに、そして楽しくなるものです。
「自分に合ったもの」は必ずしもみんなが賛同するものである必要はないですし、値段が高ければよいというものでもありません。
そんな数あるキッチンツールの中から今回は「鍋」をピックアップ。鍋の中でも圧力鍋についてご紹介します。
ご家庭で使う鍋にはさまざまな特徴をもつ「鍋」があります。
圧力鍋を使ったことのない方には「爆発しそう」など少し怖いイメージを持たれる方もいるかもしれません。我が家では、母の代から圧力鍋には大変助けられてきました。忙しいときも、短時間で調理が進められる圧力鍋のパワーとはなんでしょうか?
その名の通り鍋の中に圧力をかけて調理をする「圧力鍋」の特徴をまとめてみます。
1. 調理時間が短縮できる
圧力がかかることで沸点が高くなり、いつもの調理よりも高温で調理ができます。通常の沸点は100度ですが、圧力鍋を2気圧で使用した場合の内部沸点は約120度。そのため、調理時間をぐっと短縮することができます。
2. 栄養が逃げにくい
圧力鍋の内部では高圧・高温によって発生した蒸気で調理されるため、ビタミンやミネラルなどの栄養を壊しません。また、食材の風味も保たれます。
3. 硬い食材を柔らかくしてくれる
スジ肉やすね肉といった、長い時間煮込まないと食べにくいお肉も短時間で柔らかくしてくれるのが圧力鍋。鰯やさんまなどは15~20分程、圧力をかけて煮るだけで骨まで食べられる柔らかさになります。
4. 失敗しにくい
圧力鍋は、加圧されてから火を弱めて消すまでの間、タイマーで時間をはかって調理します。そのため、火加減をずっと見ている必要もないし、うっかり火にかけすぎてしまうといった失敗も起こりにくいんです。
1~3までのメリットがある上に失敗しにくいのですから、本当にありがたい存在です。
5. 長く使える
大手メーカーの圧力鍋であれば交換用の部品が購入できますので、定期的に部品を交換してメンテナンスを続けていれば、一生物になる存在です。
今まで圧力鍋に抵抗感を持っていた方、買おうか迷っていた方、あるけれども棚の奥にしまい込んでいる方。圧力鍋はけっして難しいものではありません。調理をラクをしたい時にほど、その実力を発揮してくれます。うまく使いこなして、ぜひ今まで作れなかった料理にも挑戦してみてください。
【出典】
プロに教わる選び方・つきあい方のいろは 台所道具の本(主婦の友社)