2020.5.15UP
美髪レッスン
毛先まで潤ったしなやかで弾力のある髪、誰もが憧れますね。
春から夏にかけては紫外線が強くなり、髪もダメージを負いがち。気づいたら毛先がパサパサだったりまとまりが悪かったりと、髪の悩みは尽きないもの。
ヘアケアに気を使おうと思うと、普段よりいいシャンプーやトリートメントを買ったり、ドライヤーをいいものに変えたりしますよね。もちろんそういった外部アプローチも大切ですが、内部からのアプローチも大切。
そもそも髪とはどのような成分でできているのでしょう。髪は頭皮の細胞の一部が変化して生まれたもの。ケラチンというたんぱく質でできています。実に髪の毛の成分の99%がこのたんぱく質でできているのです。このたんぱく質は、血や筋肉を作るのに欠かせない栄養素。しっかり摂っておかないと髪の毛まで栄養が行きわたりません。
髪の毛に良い食材
つややかな髪を育てるためには食べ物からきちんと栄養を摂ることが大切。髪の毛に良い食材をいくつかご紹介します。
◇卵
卵は「完全栄養食品」と呼ばれるほど栄養豊富な食材。たんぱく質といえば「卵」を思い浮かべる方も多いかと思いますが、卵が髪にいいのは、たんぱく質を多く含むだけではありません。たんぱく質を髪の毛にかえる働きをする亜鉛、髪の毛の成長を促すビオチンといった栄養素も含まれます。注意すべきはその食べ方。卵かけご飯のように卵を生で食べると、白身に含まれるアビシンというたんぱく質が作用し、髪に良いビオチンが体内に吸収されるのを抑制してしまいます。そのため、髪のためには卵は加熱して食べるのがおすすめです。
◇牡蠣
「海のミルク」とも呼ばれ、栄養価の高い牡蠣。前述の卵同様、たんぱく質を髪の毛にかえる働きをする亜鉛が多く含まれます。また、牡蠣に含まれるリジンという成分もたんぱく質の生成を助けてくれます。
◇レバー
鉄分が豊富で貧血予防にも積極的に食べたいレバー。鉄分は、髪の毛に栄養を運ぶ手伝いもしてくれます。それにより、髪の毛のパサつきを防ぐ効果があります。
そのほかにも、血行促進効果が期待できるナッツ類や唐辛子、ビタミンやミネラルが豊富な海藻類も美髪には欠かせない食材です。
外部からのケアばかりに目がいって、後回しになりがちな内面ですが、美髪にはバランスの良い食事は欠かせません。綺麗な髪のためにも、毎日の食事を大切にしましょうね。
(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)
参照:
髪のお悩み解決BOOK(エイ出版社)