オートメニューでぴったりの加熱時間に
ホイル焼きは、食べる人は開けるときのワクワク感が楽しく、作る人は、調理器具や食器を汚さないので後片付けが簡単で嬉しい料理。レパートリーに加えておくと何かと便利ですね。肉や魚をトロ火でゆっくり加熱すると、ふっくらやわらかくできあがります。肉や魚に含まれるタンパク質は、加熱によって状態が変化し、温度が高くなるほど肉汁を外に出してしまいます。したがって高温で急速に加熱すると、中に火が通るまでに外側が加熱されすぎて、水分が抜けてパサパサになってしまうのです。ホイルに包んで焼くと、グリルの熱が肉や魚に間接的にゆっくり伝わり、水分を保ったままやわらかく仕上げることができます。肉や魚の下に野菜をしくと、なお良いでしょう。ホイルでぴったり包んで水蒸気をとじこめるため、食材の表面が乾燥しないのもポイントです。うま味や香りも逃さないので、秋鮭やきのこなど、旬の食材を使って楽しみたいですね。このように、簡単、便利なホイル焼きですが、ホイルを開けてみないと仕上がりがわかりにくいのが難点です。たいていのレシピには加熱時間の目安が書かれていますが、食材の重さや厚みによって変わります。レシピ通りに調理しても加熱が足りているかどうか気がかりですよね。しかし途中でホイルを開けてしまうと、せっかく閉じ込めていた蒸気や香りが逃げてしまいます。そこで便利なのが、マルチグリルの「ホイル焼き」モードです。センサー付き下火バーナーで自動的に火加減を調整して出来上がると、消火するので点火ボタンを押したら、あとは放ったらかしにできます。
同時調理でさらに便利
ホイル焼きと、焼きおにぎりを同時に作る、簡単夜食セットもおすすめメニューです。おにぎりに醤油を塗ってホイル焼きと一緒にプレートパンにのせたら、あとはマルチグリルにおまかせ。「ホイル焼き」モードでは、庫内の温度が上がり過ぎないよう火加減が調節されるので、おにぎりの表面を焦がしてしまうことなく、ほどよい焼き色に仕上がります。プレートパンは、米粒がくっつかず後片付けも簡単ですし、両面焼きなので、途中で裏返す必要もありません。手間も失敗なく、簡単で美味しい夜食セットを楽しむ事ができますよ。