2022.3.19UP
「二十四節気に合わせて心と体を整える“春分”」
二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。
第117回は「春分(しゅんぶん)」です。
3月21日~4月4日頃、環境の変化が多く、朝晩の気温差や気圧の変化に、何かとストレスを感じやすくなるこの時期。今回のテーマは「海藻」です。
海藻に「旬」があると意識したことがありますか?3~4月に旬を迎える海藻は、あおさ・わかめ・めかぶ・ひじきなどがあります。どれも日常的に食べられている海藻ですが、そのほとんどが乾燥させたものか調味された加工品ですよね。旬の時期になると魚屋さんやスーパーマーケットの鮮魚コーナーの片隅に生の海藻が陳列されるのをよく見かけます。たっぷり入ってお値段もお手頃ですので、見逃すことなく旬を味わってほしいものです。
〇あおさ
似てると思われがちですが、「あおさ」と「あおのり」は違います。同じ緑藻ですが、科と属が違います。あおのりの原材料名は「スジノリ」。川と海が混ざる汽水域に生息しており、香りが良く値段も高めです。あおさは「ヒトエグサ」と呼ばれる海苔の一種。お味噌汁や佃煮、沖縄のアーサ汁はこちらです。あおさは、たこ焼きなどにかかっているフレーク状の青のりで、比較的リーズナブル。また、ウスバアオノリという種類もあります。紛らわしいのは、どれも「あおさ/あおのり」と書かれているところ。食べ比べると色も味も香りも随分ちがいますよ。
〇わかめ
生わかめの下処理は、茎とひらひらとした部分に切りわけて熱湯に入れます。茎は1~2分、ひらひら部分は20秒ほど茹で、冷水にさらせばすぐに食べられます。乾燥わかめとは違い、生わかめは色鮮やかで、肉厚。そして柔らかく風味も豊かです。下処理したわかめはそのままポン酢しょうゆで食べると絶品ですよ。
〇めかぶ
めかぶはわかめの生殖細胞が集まった部位。いわゆる根元部分になります。生は茶色ですが、熱湯で茹でると鮮やかな緑色になります。コリコリの歯ごたえとネバネバトロトロ感が人気の秘密。このネバネバはアルギン酸であり、コレステロールのバランスを整え、調子を整える作用があるとされ、特定保健用食品の成分になります。
〇ひじき
生ひじきはほぼ国産、そして天然ものです。黒々していてツヤがあり、ふっくらしたものを選ぶといいでしょう。下処理の方法は熱湯で30秒くらい茹でるだけ。不快な磯臭さが消え、殺菌も期待できます。乾燥ひじきよりも調理時間が短く、柔らかすぎずプリプリとしています。
・ひじきの袋煮
<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>
毎日グリル部でひじきを使った「ひじきの袋煮」レシピを公開していますので、こちらもぜひチェック。いつもなんとなく食卓に並ぶ海藻ですが、きちんと旬があります。旬の物は栄養価もしっかりしていて抜群に美味しいです。見かけたら買ってみてくださいね。
参考:「アマノ食堂」WEB
「横浜丸魚株式会社」WEB
オフィシャルメンバー:滝野 香織