2020.5.8UP
ギフトする花の色で意味が変わる母の日のカーネーション
5月の記念日といえば「母の日」。自分の母親に日頃の感謝の気持ちを表す日として、カーネーションを贈るのが一般的とされていますが、カーネーションにはその色によって意味が変わるのをご存知でしょうか。
今回は、カーネーションの由来とともに、その花色の意味について解説していきます。
母の日のはじまりとは?
今では5月の定番記念日として知られている母の日の行事。その由来にはさまざまな諸説があるとされますが、その起源はアメリカからだといわれています。
1905年5月9日、アメリカに住む「アンナ・ジャービス」という少女の母が亡くなったことを機に、「母親が生きている間に感謝の気持ちを伝える機会を持つべきだ」という母を想う娘の純粋な心が「母の日」がスタートするきっかけになったのだとか。これがアメリカ中に広まり、当時の大統領だったウッドロー・ウィルソン氏が5月の第二日曜を母の日と制定し、世界各国に知られるようになったというわけです。
日本でも、このアンナ・ジャービスから届いたメッセージが少しずつ普及し、昭和天皇の皇后さま(高淳皇后)のお誕生日である3月6日を母の日と定めていたようですが、爆発的なブームにならなかったそうです。ところが1937年、お菓子メーカーの森永製菓が「森永母の日大会」を行ったことを皮切りに、日本でも母の日=大切な行事と認識され、今日まで続いているようです。
色ごとに意味が異なるカーネーション
今日では母の日に贈られるカーネーションには、母親が生きている場合は「赤いカーネーション」を、亡くなった場合は「白いカーネーション」を贈るとされますが、このカーネーションは色によってその意味はさらに変化します。
「ピンクのカーネーション」
ふんわり可愛らしいピンクのカーネーションが持つ花言葉の意味は「感謝」「温かい心」「上品」「気品」「美しい仕草」です。
「オレンジのカーネーション」
柔らかなオレンジカラーのカーネーションは「清らかな慕情」「あなたを熱愛する」「純粋な愛」という花言葉。パパからママに贈るのにおすすめの色です。
「パープルのカーネーション」
神秘的で品のある印象を与える紫のカーネーションは「誇り」「気品」が花言葉。ピンクだと可愛くなりすぎてしまうと感じたときにオススメです。
「ブルーのカーネーション」
ちょっと珍しい青いカーネーションの花言葉は「永遠のしあわせ」。感謝とともに母親の幸せを願う、母の日にぴったりの花色です。
「イエローのカーネーション」
陽気で明るい黄色のカーネーションが持つ花言葉の意味は「軽蔑」「嫉妬」。古来よりヨーロッパでは裏切り者や異端者の色とされていた黄色は、感謝の気持ちを贈る日として考えると、あまり相応しくない色です。
普段なかなか母親に感謝の気持ちを伝えられないという方も、今年はぜひカーネーションの花色に自分の想いをのせ、渡してみてはいかがでしょうか。
参考:
母の日Wiki
日比谷花壇公式サイト