ずっと使える、愛しのキッチンツールたち ~中華せいろ~

我が家で愛用しているキッチンツールの一つに「中華せいろ」があります。

料理本やお料理上手な方の写真を見て欲しくなったのがきっかけ。でも、いかにもかさばるあの子を一体どこにしまえばいいのか…と収納を見つめなおし、悩むこと数年。

悩んだ結果、うちにやってきたその子は、想像以上にいい仕事をしてくれます。

中華せいろとは

中華せいろの側面は、竹やヒノキ、杉など薄く切った木版を何重にも巻いて作られます。竹で編み込まれた蓋は蒸気が外に出ないようにできている優れもの。鍋からの蒸気を上へ上へと伝えながらも、余分な水分は側面の木と蓋が吸収してくれます。

この中華せいろの最大のポイントは2つ。食材が均一に蒸しあがるところと何段も重ねられるところ。

途中の段だけ外すことも簡単にできるので、段ごとに違う食材を入れて一気に蒸してしまえば同時に何品も作ることも可能です。

お手入れは大変?

お手入れが面倒なイメージがあるかもしれないですが、実は調理中の中華せいろは常に高温の蒸気で殺菌されているため、使った後は濡れ布巾で軽く汚れをふき取るだけで大丈夫。洗う必要がないからフライパンや鍋よりも扱いがラクなんです。

とはいえ、保管する時は通気性のよい場所に置いておくことが大切。説明書をきちんと読まずに使った初代中華せいろは、密閉して保管してしまい、真っ黒なカビをはやしてしまった悲しい思い出があります。

中華せいろは購入するブランドやお店を選べば、その後のメンテナンスもしっかりついてくるので一生付き合えるキッチンツールです。

中華せいろの使い方

そんな中華せいろの魅力は、なんといっても食材をおいしくしてくれること!

野菜や魚、肉、ありとあらゆる食材が中華せいろに入れるとおいしく仕上がります。

スーパーやコンビニで買う肉まんやシュウマイも、レンジで温めたときとは大違い。中華せいろで蒸すとふっくら柔らかで香りもよく、レンジでチンしたものとは別物のお味になります。

また、中華せいろはそのままテーブルに運んで出せるので、取り皿に取り分ける必要なし。食器を汚さなくていいという点でも優秀です。食事のときに蓋を開ければ熱々がいただけますし、見た目も本格的で食欲も盛り上がります。

蒸し料理は油も使わずヘルシーなのでダイエット中の方にも向いています。

中華せいろは敷居が高そう…と敬遠していた方にはぜひ触れてみてほしい、そんなキッチンツールです。

参考資料:日本橋木屋 ごはんと暮らしの道具(二見書房)

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