あえて「お酒を飲まない」を選択する「ソーバーキュリアス」と呼ばれる人たちが、世界中で広まりつつあるのをご存知でしょうか。日本でも若者を中心に少しずつ浸透しているソーバーキュリアスの価値観について、解説していきます。

ソーバーキュリアスとは？

ソーバーキュリアスとは、「sober（酔ってない、しらふの）」と「curious（好奇心が強い）」を組み合わせた造語。お酒を飲むことはできるけど、健康に影響を与えるかもしれないお酒を自ら進んで飲まないライフスタイルを選択する人たちを指します。

SDGsの推進や健康意識が高まる今、欧米ではミレニアム世代を中心に、心と身体の健康を考える価値観からこのソーバーキュリアスが増えているのだとか。日本でも、厚生労働省から発表された「国民健康栄養調査」をチェックすると、若者のアルコール離れという傾向が増加傾向にあるそうです。

ソーバーキュリアスのメリットは？

ソーバーキュリアスは予防医学に対する関心の高まりなど、健康志向を考える人に注目されていますが、メリットもあります。

・酔いつぶれることがない

・暴言や失言、粗相が減る

・二日酔いがない

・酔いに任せて怒りっぽくならない

・体への負担が軽くなる

・金銭的な節約につながる

・肌のコンディションが良くなる

ひと昔前といえば、飲みニケーションと呼ばれ、朝まで飲むことも珍しくありませんでした。ですが、コロナ禍による外出自粛や働き方改革など、ライフスタイルが大きく変わりつつあります。お酒が飲めない人はもちろん、お酒を飲まないスタイルを選ぶのも多様な生き方のひとつなのかもしれません。

市場で注目されるノンアルコール

あえて「お酒を飲まない」を選択するソーバーキュリアスの楽しみ方といえばノンアルコール。コンビニやスーパーには、さまざまな商品が登場しています。例えば、健康機能がプラスされた「ノンアルコールビール」、ノンアルコールカクテルの「モクテル」、本物のサワーに負けず劣らずの「ノンアルコールチューハイ」、最近では梅酒や焼酎、ワインからもノンアルコールが登場しています。

ソーバーキュリアスを実践している方の中には、女優のアン・ハサウェイや歌手のマイリー・サイラス、ジェニファー・ロペスといった海外の著名人も多数取り入れています。気になるという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

参考：【ニッセイ基礎研究所】

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