2023.4.2UP
新生活、おうちご飯を楽しむコツ
4月。学校や職場で、環境が大きく変わる方の多い時期です。慣れない環境に適用するのに忙しくてご飯を作る余裕がなくなりがちな時期でもあります。
忙しいとついつい料理の手を抜きがちですが、季節の変わり目でもある今の時期。体調を崩さないためにもしっかりと食べるのが大切。
忙しくてもストレスなくご飯を楽しめるコツをご紹介します。
作業はまとめて
最近は食材の値段がどんどん高騰しています。
作業効率アップの視点だけでなく、フードロスの削減という意味でも野菜の下ごしらえなどの作業はまとめてやってしまうのがおすすめです。
私がよくやっている作業は、野菜を使いやすい大きさに切って塩揉みしておくこと。
小松菜、パプリカ、白菜など、水気の多い野菜は切った状態で保存しておくと傷みが早く、気づいた時にはドロドロに溶けて使えない状態になっていたという経験のある方、少なくないと思います。
もったいないですし、あると思っていた野菜がダメになっているとがっかりしますよね。
そこでおすすめなのが、塩もみしておくこと。
料理に使った後、残った野菜は好みの大きさに切って塩もみして、出てきた水気を切って保存しておきましょう。
塩の割合は野菜の分量の1~2%。1%だと塩味はあまり感じない程度。生に近い食感なので2、3日以内に使い切るのがおすすめです。2%だと口にしたときにちょっとしょっぱく感じる程度。水分がある程度抜けるので保存性が高まります。密閉保存しておけば一週間近く美味しく食べられます。
スープやサラダ、炒め物などに幅広く使えますよ。
自分の鉄板スープ、みそ汁を決めておく
数年前、料理研究家の土井善晴さんが「一汁一菜でよいという提案」 という本を出されて、かなり話題になりました。
ご存じの方も多いことと思います。
毎日のご飯作りが億劫になってしまうのは、料理というのは
「作ればいい」だけではなく、
「何を作るかを考えなくてはいけない」から、
という点も大きいと思います。
体のために栄養の取れたご飯を食べなくてはと考えると、あれもこれも作らなくてはいけないような気がして負担に感じる事もあります。
そんなときに便利なのは土井さんの提案しているお味噌汁であったり、その他スープ類。
お味噌汁やスープは肉・魚・お野菜、その他様々な食材をひとまとめにしてくれるとても優秀なメニューです。それでいて、具材を放り込んで煮るだけでいいので、とっても楽ですよね。
自分の好みの具材で作るスープ類を1つ決めておいて、忙しい時はそれを作ることをルール化してしまえば、メニューを考えるストレスからも、栄養バランスが取れない不安からも解放されます。
完璧を目指さない
それでも疲れてしまったときは外食やお惣菜に潔く頼ること。
完璧を目指ざさず、適度に逃げ道を作っておくことで、料理を長く楽しむことができます。
おいしく楽しく食べて、新生活を元気に過ごしてくださいね。
参照:一汁一菜でよいという提案/土井善晴(新潮文庫)
オフィシャルメンバー:戸根 みちこ